道徳とは小欲を捨てて大欲を全うすること
欲とは人間にとっての生きていくための必需品だと思います。もし欲というものがなければ、人は自らの命を絶ってしまうか、抜け殻のように生きていくしかないのだから。
かといって、小欲だけで生きていくということは、こせこせとした日常に生きていくだけとなるだろうから、人は大欲を全うすることが真の道徳であるとは安岡正篤さんの言葉。
卑近な例では、財布を拾ってそれをネコババするのは小欲で、落とし主に届けてあげるというのは大欲といっても良いだろうと思う。同じ意味で、よくニュースで報道される誰かが困っていることを助けるというのも大欲に属するのではないかと思う。「大欲は無欲に似たり」(徒然草に出てくるらしい)もほぼ同じ意味だと考えていいだろうと思う。
儒教的解釈ではないところは、渋沢栄一の「論語と算盤」とも通じるのではないだろうか。
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