貝原益軒
貝原益軒といえば今からおよそ三百年前江戸時代の儒者で、「養生訓」で有名ですが、養生訓の中身は生活習慣や口腔衛生など、言ってみれば現代でもそのまま通じる一般向けの健康生活ガイドで当時のベストセラー本だったようです。
心技体と言いますが、生活習慣が「技体」とすれば、メンタルの安定性を解いているところは「心」になるでしょうが、養生訓の中ではストレスない生活のための心得の記載もあるようです。
益軒の名は実は最晩年になって改名したもので、亡くなる2年ぐらい前までは損軒と号していたようですから、損よりは益がピッタリで名も大事です。
当時の平均寿命がせいぜい40歳ぐらい(子供の死亡率が高かった、それゆえ端午の節句とか七五三を祝うのは無事に育ったことを祝うことが今とは違うレベルで貴重なこと)だったでしょうから、それより倍以上も長命(没年84歳)だったから、言うことに説得性もあるんだろうと思う。
わずか数百年前ですから、人間の肉体も精神もそこから進化しているわけでは無いから、古典的とは言いつつ真理の書です。
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