御伽噺から

ドイツ語のテキストに御伽噺の章があって、そこに掲載されていたのが桃太郎。
桃太郎自体は今はそれほど流行らないストーリー(勧善懲悪の昔よく放映された時代劇のパターン)だと思うけれども、今から6、7年前の新聞広告に「僕のおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」というキャッチコピーがあって、世の中の受け止め方の変化だと思えなくもない。
最近は人に危害を与えるクマや猪などの野生動物を駆除すると、「何で野生動物を殺すんだ、かわいそうじゃないか」というクレームがその自治体に入るようで、自治体も面倒なので事実公表を躊躇うようになってきているというから、おそらくこの桃大楼解釈と根は同じなんだろうと思う。
「人の命は地球よりも重い」という言葉とも通じるかもしれないけれども、現代は生類憐れみの令がなくとも、意識が変化しているということとも言える。
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