テーマ:歴史

フランク・マルテラ

ちょうど2021上期の放送大学のテーマ(都市から見るヨーロッパ史)と重なるところがあるかも知れないと思ったので、目に留まりました。 フィンランドの哲学者だそうですが、中世から近世への人間の世界観の転換は三つあるんだそうです。 三つの転換とは、① 人間主義(ヒューマニズム)、② 個人主義、③ 努力で進歩でき…

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樋口中将

記事で始めた知った名前ですが、第二次対戦前にドイツがユダヤ人の迫害をおこなってたときに、ソ連を経由して満州へ入国希望したユダヤ人たちを人道的な立場から認めた軍人。 ユダヤ人にとってはソ連は安住の地ではなかったから、満州経由でアメリカに逃れるユダヤ人たちの入国と通過を認めたんだそうです。同時期には「命のビザ」の杉…

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ご進講

宮崎市定さんの随筆の中に、ご進講(狩野直喜博士)の話が出てきますが、ご進講で検索すると明治天皇以降に始まっていて、現代でも講書始(こうしょはじめ)の儀から始まって、月に1〜3回行われているそうです。 週刊現代の記事によると、平成天皇の教養の深さは進講を行う著名な学者も時に困るような深い質問をされて、進講する…

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地震の記憶

記憶に残る一番最初は新潟地震、これ1964年だから東京オリンピックの年。秋田在住でしたが、3.11の神奈川ぐらいのレベルで揺れた記憶、当時は小学生。 次が日本海中部地震で、調べると1983年だからもう40年近く前。すでに関東で暮らしていましたが、犠牲者が百人ぐらい(ほぼ津波)いて、釣った魚を捌いたら中から髪の毛…

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日本史というのは無い

公募で大学の学長になった、出口治明さんの言葉ですが、確かにその通りなのです。これは宮崎市定さんも同じことを言っていて、独立した地域の歴史というのは存在し得ないのだと。これは日本を含めた東洋史という言葉が意味するところそのものです。 奈良時代の美術品でも、すでに当時の文明国であったペルシャの影響は濃密に受けているし、…

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迅速測図

という言葉が、さる人の講演の言葉の中にあって、じんそく測図って何かなと。 要は明治新政府が防衛を目的として地図を迅速に整備する必要に駆られて、フランス式(陸軍)のカラー版の確か2万分の1地図で、主として関東圏版を作成したものがそう呼ばれています。 古来より地図は戦争には欠くことのできない情報で、今でも国によっ…

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コロタイプ

かっての使われていた平板印刷のことですが、おそらく第二次世界大戦前の複写はこれしか無かったんだろう。日本で言うと明治維新の頃に実用化されていますが、ちょっと古めの本を読んでいると、コロタイプしたとか言う表現が出てきたので何かな?と思ったから。 コロタイプは精密な複写には向くようですが、大量複写には向かないので今はほ…

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尼子氏

尼子氏というと戦国時代、毛利に先立つこと中国地方(出雲などの中国中部域)の有力一族でしたが、月山富田城で終焉を迎えます。 月山富田城は足立美術館近くで、ちょっとした小山程度で山城と呼ぶにはちょっと違うかなと思いますが、今は一切の建物も残っていません。(写真は10年前の月山富田城二の丸付近) 尼…

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The rise and fall of the Roman Empire(ローマ帝国衰亡史)

数年前から読むべき本のリストに入ってますが、全体でおよそ5千ページと史記のおよそ倍の物量でタイミングを失していました。英語版のペーパーバック簡易版でもおよそ1千ページ。 地元の図書館で検索してみると、筑摩版が10分冊になっていて、おそらく一冊はおよそ五百ページぐらいだろうから、二週間の借り出し期間では多分読み終わら…

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南洲翁遺訓から

南洲翁遺訓は以前も記事にしたことありますが、以下の言葉はA.I時代であればこそ、一層重みを持つ言葉ではなかろうか。 ———————————————————— 『何程制度方法を論ずるとも、其の人に非ざれば行われ難し。人有りて後ち方法の行わるるものなれば、人は第一の宝にして、己れ其の人に成るの心懸け肝要なり。』 …

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内閣はcabinetの日本語訳ではありますが

最近組閣、つまり内閣のメンバーを決めるイベント、がありましたが内閣という言葉に関連して。 内閣という日本語は、他の多くの言葉と同じで明治時代の日本での造語かと思っていましたが、実は中国からの輸入語のようです。 ——————————————————— 中国明代において、宰相の府を内閣と称して、そこに数人の大学…

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宮崎市定全集は面白い(あらためてですが)

多分7年ぐらい前に、中古で購入した宮崎市定全集、それまで何冊か文庫本読んで全集読んでみたいと思って中古、と言ってもほとんど読まれた気配ない新品そのもの、を購入。多分3万5千円ぐらいだったか、定価購入だと十数万円だから格安。 ブログにも宮崎市定さんはすでに何回か登場してますが、なかなか読む機会なかったものを、昨年リタ…

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乾隆帝も徳川家斉も長すぎた在位が衰退の始まり

中国清の最盛期の皇帝である乾隆(けんりゅう)帝(父は過労死した皇帝と言われる雍正帝)、江戸幕府の第十二大将軍家斉(いえなり:子供が数十人いたから別名オットセイ将軍)の共通項はいずれも治世がやたらに長かったことで、どちらも50年ぐらいになります。 概ね誰でもそうかと思いますが、集中力を長期に維持するのは難しいもの…

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塩の専売と「どぶろく」

塩は人間生活に不可欠で、海がなく周りを封鎖されて塩を手に入れることができなくなった武田信玄に塩を送ったという話は有名ですが、必需品だから専売にすれば政府の税収になるということで、日本でも塩の専売は近年まで行われていて、これは日露戦争の戦費調達の為ということです。中国では内陸部での塩の調達は日本以上に大変だったので、塩の専…

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pax romana

ここ一週間ぐらい、日経新聞電子版に「パクスなき世界」という特集の連載が始まっていますがpax americanaは第二次世界大戦後の世界秩序維持をアメリカが果たしてきたから、ローマによる平和維持のpax romanaに対比して作られた言葉です。 pax romanaは無論ラテン語ですが、ラテン語の発音はパクスで…

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VENI, VIDI, VICI(ウェーニー、ウィーディー、ウィーキー)

日本だと、「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」が一番短い手紙として知られていますが、世界的(西洋圏)に有名なのは、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)のVENI, VIDI, VICIでしょう。 この「手紙」はカエサルが、外地の戦いで勝った時に、祖国に向けた手紙と言われます。 意味は、「来…

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ネットの収益モデル

もはや歴史になりますが、ブロードバンド黎明期にはyahooが街中でadslモデムを無料配布していました。 もちろんこれは顧客から見て結果としてタダになる訳ではなく、間接的に広告を見た顧客が商品を購入することを経由して回収される(10万円定額給付と同じような構造)わけですが。キャッシュフローから見ると回収サイクル長い…

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遺跡と伝承と

寺田寅彦は『天災は忘れた頃にやって来る』の言葉で有名ですが、概ね地震や火山噴火は人間の一生よりも長い周期でやって来ることが多いし、そもそも人間は忘れっぽいから、これは真理だと思います。 水害は地球環境の変化によるものだろうから、50年に一度が毎年起こるようになってきてますが。マスコミは住民への取材で、過去に経験したこと…

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ミトラ教

拝火教を受け継いだミトラ教が地中海地方に留まらず、仏教にも影響を及ぼして、弥勒菩薩の弥勒がミトラのこととは初めて知ったけれども、玄奘三蔵がイランまで旅したことを思えば、当然かも知れない。 日本の文化は古代において、シルクロードの東の終点として、ペルシャ(現代のイラン)からも確実に影響を受けているわけだから、宗教が例…

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朝鮮紀行(イギリス人による李朝末期の客観観察)

イザベラ・バードは朝鮮紀行では62歳(西暦1994年)から65歳まで、二回に渡って当時としては老年と言える年代で過酷な旅を続けています。おそらく日本奥地紀行のあとの旅です。 文中で批判的な表現はなく、中立的な立場で朝鮮の風土、生活、政治組織に的確な分析を行なっているのが特徴です。基本的に景色と人を愛するわけですが、…

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西施(せいし)の顰(ひそ)みに倣う(故事)

史記の中に登場してくる西施とは中国四大美女の一人と言われる春秋時代の人ですが、象潟(秋田県)の道の駅に西施像があるのに気づいて撮った写真がこれ、撮影は2013年のお盆休みの時です。四大美女の中では、唐時代の楊貴妃が一番有名でしょうか。 なぜ象潟に西施かというと、西施像の右に石碑が見えますが、中国の都市と姉妹都市…

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日本奥地紀行(イザベラ・バード)

イギリスの女性探検家イザベラ・バードによる明治期の日本、東北から北海道のアイヌの生活含め、の紀行文です。 バードは世界各地を巡っていますが、明治の時代に女性一人で未開の地含めて回るのは相当な苦労を伴ったはずですが、文章からはそれを苦労とも感じていないくて、未知のエリアの探索への興味だけしか伝わってきません。 …

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天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)

釈迦が生まれ落ちたときに発した言葉といわれていますが、唯我独尊の所だけを切り出して、自己満足とか自惚れと言う風に現代では解釈されますが、それは間違いであると。 この後に続く言葉が「三界皆苦 吾当安之(さんがいかいくがとうあんし)」ですが、これは釈迦がこの世の苦しみを自分自身で取り除くと宣言しているんだと。 …

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八岐大蛇

『替え歌太郎』さんのブログで見て思い出したこと。リンクは以下、 https://kaeuta-tarou.at.webry.info/202008/article_1.html?reload=2020-08-03T09:46:26 八岐大蛇伝説はもちろん創作で、大国主の国造りもそうですが、何らかの史実が神…

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熊沢蕃山

熊沢蕃山は、一時期近江の中江藤樹に弟子入りして陽明学を学んでいますが、古河の蕃山堤と関連していることは初めて知った。 たまたま国交省関連のサイトで、なぜ熊沢蕃山の墓が茨城と思って見てみると、岡山藩で反改革派に疎まれて、家督を譲ったのちに古河藩主に招かれていたからです。晩年は著作・言論が幕府に目を付けられて、…

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武器商人と戦争(秀吉の朝鮮出兵)

古来より、武器商人は戦争あるいは軍拡がないと儲からないから、できれば遠くでの戦争を仕掛けてきました。 軍人が戦争がないと出世できないのと同じく、武器商人も戦争がなければ儲からない。指導者は、戦争をしたがる軍隊を如何に統率するかに心を砕いたのもそのせい、民主国家で言うと文民統制ですが。 朝鮮戦争も日本から見れば、戦…

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論語の読み方

宮崎市定全集の随筆を読んでますが、その中で論語についての記述があります。宮崎さんは論語は後世の儒教的な読み方では本来の意味を誤って解釈してしまうから、孔子の生きた都市国家時代背景を考慮して解釈しなさいと言うスタイルなので、新解釈とも言えるかもしれない。 いくつかありますが、その中から代表的と思われる。 『…

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コンキスタドール(征服者)

「アリババはデータのコンキスタドール」と言われますが、まあGAFAはどこもそうだろう。コンキスタドールの言葉の意味を調べると、元はスペイン語だったのが英語になった(スペインのアメリカ大陸征服があったからだろう)ようです。英語で言うとconquer などと同じだろうけど、conquerの語源はラテン語。 Conquist…

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宦官は元の世界には戻れないけれど、

中国の歴史の上で宦官が語られるのは、大半が悪者としてですが、それもさもあらん。一旦宦官になると、宮廷の中でしか生きていけなくなるので、そこで出世するしかなかったから権謀術数を尽くして生き延びようとする訳です。一般社会では受け入れてくれないから、宮廷の外に出たら野垂れ死するしかなかったから。 宦官の中でも有名なの…

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錬金術

ここ半年余り、金の価格が値上がりしてますが、金が何故高いかというと、金は限られた資源で合成もできないからに行き着きます。有史以来、人類が手にできた金の総量は25mプール一杯とか二杯分とか言われますが、それほど貴重な資源。 本当はもっとあるけれども、鉄のように他の元素と化合物を作らない(それゆえの価値ですが)から、ほとんどは…

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