テーマ:思想と宗教
一年ぐらい前までは、地蔵(菩薩)とは何なのかを知らずにいました。鈴木大拙さんの『日本的霊性』については以前書きましたが、仏教について一番分かりやすかったのは大拙さんの書き物。宗派とか、歴史の解説書では「何故そうなったのか」の部分が欠落しているから。お寺の敷地の中に、なぜ地蔵なの?というシンプルな疑問については、地蔵も菩薩だか…
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鈴木大拙さんが第二次大戦後間も無く世に出した書です。鎌倉時代に複数の仏教宗派が新たに誕生したのは、武士という新たな階級が生まれることによる社会変動で、日本的霊性が生まれたのだと。
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<序>
力だけで信なきものは、力が破綻すると、醜態を曝け出す(第二次大戦の…
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個人的には、どの宗教にも信仰は持っていないのですが、思想の一つとして仏教を捉えてみることは必要だろうと思うので読んでみた。
歎異抄は、親鸞が直接には著書を残さなかったようで、没後に一部の弟子たちが教えを歪め(異説)ていくのを見て、それを歎いて、親鸞の教えを簡潔に述べたもの(著者は諸説あり)と言える。つまり、異説を歎く抄…
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